2012年1月1日日曜日

第8回は1月19日(木)開催

北海道大学環境科学院の公開レクチャー「環境と、なにか2011」も、次回で遂に最終回を迎えることになりました。最終回では、情報の共有やコミュニケーションの問題を扱います。ソーシャルメディアの普及によって大きく変わろうとしている社会的なコミュニケーションが、これからの環境問題の創造的な解決に、どんな意味を持つのかを、ゲスト講師の江渡浩一郎さんと一緒に考えていきます。

講義の前半は、USTREAM配信を行います(協力:sapporo6h)。
http://www.ustream.tv/channel/sapporo6h/

講義概要
1990年代の半ば以降、インターネットが急激に普及したことによって、社会の様々な関係性が大きく変容してきました。とりわけ、人々がネット上で知恵を集積し、さらにそれを再編集・再創造していくという「集合知」の考え方は、百科事典「ウィキペディア」のプロジェクトや、「ニコニコ動画」などに見られる<n次創作>の連鎖に代表されるように、私たちの生活や文化にも非常に身近なものになってきました。
集合知は今後、文化やビジネスだけでなく、政治的な対話や合意形成の方法をも変えていく可能性さえ指摘されています。だとすれば、環境問題をめぐる実践や、環境科学に関する研究・教育にも、インターネット上の集合知を積極的に活用することで、全く新たなアプローチをとることも可能かもしれません。
そこで次回の公開レクチャー「環境と、なにか2011」では、集合知の研究に携わり、メディア・アーティストとしても活躍する江渡浩一郎さんと、環境コミュニケーションの未来をテーマに議論を試みます。

講師プロフィール
江渡浩一郎(えと・こういちろう)
メディア・アーティスト/産業技術総合研究所社会知能技術研究ラボ研究員。1997年、慶應義塾大学政策・メディア研究科修了。在学中より、メディア・アーティストとしてアート作品を発表する。1996年、sensoriumプロジェクトにて「WebHopper」を発表。sensoriumは1997年にアルス・エレクトロニカ賞グランプリを受賞。2001年、日本科学未来館「インターネット物理モデル」の制作に参加。2005年、仮想生物の制作・共有環境「Modulobe」を発表。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。ネットワーク上での共同創作活動を研究テーマとする。著書に『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)。
http://eto.com/

日時:2012年1月19日(木)18時30分〜20時(開場18時10分)
会場:北海道大学環境科学院D201講義室(札幌市北区北10条西5丁目)
申込:以下のウェブフォームからお申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/1eef54dc146796

2011年12月16日金曜日

2011年度第7回のUSTREAMアーカイブ

12月15日に開講した「環境と、なにか2011」第7回(ゲスト:田中浩也さん)のUSTREAMアーカイブを公開します(配信協力:sapporo6h)。
ただし、講義全体(約90分間)のうち後半の会場内でのディスカッション部分を除いた60分程度のみ収録しています。ご了承ください。




http://www.ustream.tv/recorded/19156184

2011年11月18日金曜日

第7回は12月15日(木)開催


北海道大学環境科学院の公開レクチャー「環境と、なにか2011」第7回は、「ものづくり」をテーマに行います。新しいものづくりのコンセプトが、サステナブルな社会の構築にとってどんな意味を持つのかを皆さんと一緒に議論していきたいと思います。題して、「ファブラボがもたらす新たな自給自足社会」です。

講義の前半は、USTREAM配信を行います(協力:sapporo6h)。
http://www.ustream.tv/channel/sapporo6h/

講義概要:
近現代の産業社会における大量生産・大量消費(そして大量廃棄)は、わたしたちに物質的な豊かさをもたらした反面、社会や個人に対して様々な弊害や影響をおよぼしてきました。環境問題はそうした従来の「ものづくり」パラダイムに縛られてきたことからも惹起された面は否定できないでしょう。
これに対して、前世紀末から先進的な研究者のあいだで提唱されはじめた「パーソナル・ファブリケーション」(あるいは、ソーシャル・ファブリケーション)という概念は、パソコンやインターネットが情報メディアの面で個人に自由をもたらしたように、ものづくりの分野でも個人による変革を実現するものとして注目されています。そして、3次元プリンタなど高品位な製造機械を個人が自由に扱える「ファブラボ」という世界的なネットワークも広がりつつあります。
果たして、ファブラボのような新しいものづくり概念や技術の出現は、これからの社会や文化に、どんなインパクトをもたらすのでしょうか? この領域における日本のキーパースンの一人である田中浩也さんをお招きして、<環境とものづくり>をめぐる刺激的な議論を試みます。

講師プロフィール:
田中浩也(たなか・ひろや)
1975年生まれ、北海道札幌市出身。京都大学総合人間学部卒業、東京大学大学院工学系研究科博士後期課程修了。博士(工学)。東京大学生産技術研究所助手などをへて、2005年慶應義塾大学環境情報学部専任講師、08年同准教授。2010年米マサチューセッツ工科大学(MIT)建築学科客員研究員。経済産業省未踏ソフトウェア開発支援事業・天才プログラマースーパークリエイター賞(2003)、グッドデザイン賞新領域部門など受賞多数。著書に『いきるためのメディア―知覚・環境・社会の改編に向けて』(共著、春秋社)など。新しいものづくりの世界的ネットワークであるファブラボの日本における発起人であり、2011年には鎌倉市に拠点「ファブラボ鎌倉」を開設した。
http://fablabjapan.org/
http://fab.sfc.keio.ac.jp/

日時:2011年12月15日(木)18時30分〜20時(開場18時10分)
会場:北海道大学環境科学院D201講義室(札幌市北区北10条西5丁目)
申込:以下のウェブフォームからお申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/1eef54dc146796

2011年11月17日木曜日

2011年度第6回のUSTREAMアーカイブ

11月17日に開講した「環境と、なにか2011」第6回(ゲスト:本江正茂さん)のUSTREAMアーカイブを公開します(配信協力:sapporo6h)。
ただし、講義全体(約90分間)のうち後半の会場内でのディスカッション部分を除いた70分程度のみ収録しています。ご了承ください。


http://www.ustream.tv/recorded/18569594

2011年10月27日木曜日

第6回は11月17日(木)開講

北海道大学環境科学院の公開レクチャー「環境と、なにか」第6回は、「復興へのリデザイン」と題して、東日本大震災以後の地域社会のあり方をテーマに据えます。ゲスト講師は、まさにこの「復興へのリデザイン」をめぐって、被災地仙台で建築・都市の新しいあり方を実践的に模索している、東北大学の本江正茂さんです。
みなさんのご参加をお待ちしております。


*講義の前半は、USTREAM配信を行います(協力:sapporo6h)
http://www.ustream.tv/channel/sapporo6h


講義概要:
東北・関東の太平洋沿岸に甚大な被害をもたらした東日本大震災から7カ月余り。被災地は大きな喪失を抱えながらも、復旧・復興へ向けて動き始めています。
今回の震災は、大地震や大津波、さらには原発事故という複合的な大災害であり、その被害からの立ち直りは言うまでもなく最重要かつ喫緊の課題ですが、わたしたちの社会全体に対しても、大きな問いかけを突きつけたのではないでしょうか。
地域における防災のあり方はもちろん、都市計画やまちづくり、エネルギーをはじめとするインフラストラクチャの管理や運営、情報メディアの活用の功罪…これらの課題を乗り越えていくことは、被災地の復興のみならず、わたしたちの社会がサステナブルな未来へと向かっていく上でも有益な知識や経験を蓄積していくことになるでしょう。
公開レクチャー「環境と、なにか2011」第6回では、東北大学で都市・建築デザインの教育研究に携わる本江正茂さんに、被災地の復興へ向けた現状と課題について語っていただき、次世代の社会に向けて復興への知見がどのように役立ちうるのかを、皆さんと一緒に考えていきます。

講師プロフィール:
本江正茂(もとえ・まさしげ)
1966年、富山県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退。宮城大学事業構想学部専任講師をへて、2005年より東北大学大学院工学研究科准教授(建築学専攻都市・建築デザイン学講座)。2010年、地域に根ざした新しいデザイン教育プログラムとして「せんだいスクール・オブ・デザイン」(SSD)を開校、校長に就任。「時空間ポエマー」、SSDの活動でグッドデザイン賞を受賞。著書に『プロジェクト・ブック』(共著、彰国社)など。

http://www.motoelab.com/blog/



日時:2011年11月17日(木)18:30〜20:00
会場:北海道大学大学院環境科学院D201大講義室(札幌市北区北10条西5丁目)
申し込み:以下のウェブフォームからお申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/1eef54dc146796