2011年11月18日金曜日

第7回は12月15日(木)開催


北海道大学環境科学院の公開レクチャー「環境と、なにか2011」第7回は、「ものづくり」をテーマに行います。新しいものづくりのコンセプトが、サステナブルな社会の構築にとってどんな意味を持つのかを皆さんと一緒に議論していきたいと思います。題して、「ファブラボがもたらす新たな自給自足社会」です。

講義の前半は、USTREAM配信を行います(協力:sapporo6h)。
http://www.ustream.tv/channel/sapporo6h/

講義概要:
近現代の産業社会における大量生産・大量消費(そして大量廃棄)は、わたしたちに物質的な豊かさをもたらした反面、社会や個人に対して様々な弊害や影響をおよぼしてきました。環境問題はそうした従来の「ものづくり」パラダイムに縛られてきたことからも惹起された面は否定できないでしょう。
これに対して、前世紀末から先進的な研究者のあいだで提唱されはじめた「パーソナル・ファブリケーション」(あるいは、ソーシャル・ファブリケーション)という概念は、パソコンやインターネットが情報メディアの面で個人に自由をもたらしたように、ものづくりの分野でも個人による変革を実現するものとして注目されています。そして、3次元プリンタなど高品位な製造機械を個人が自由に扱える「ファブラボ」という世界的なネットワークも広がりつつあります。
果たして、ファブラボのような新しいものづくり概念や技術の出現は、これからの社会や文化に、どんなインパクトをもたらすのでしょうか? この領域における日本のキーパースンの一人である田中浩也さんをお招きして、<環境とものづくり>をめぐる刺激的な議論を試みます。

講師プロフィール:
田中浩也(たなか・ひろや)
1975年生まれ、北海道札幌市出身。京都大学総合人間学部卒業、東京大学大学院工学系研究科博士後期課程修了。博士(工学)。東京大学生産技術研究所助手などをへて、2005年慶應義塾大学環境情報学部専任講師、08年同准教授。2010年米マサチューセッツ工科大学(MIT)建築学科客員研究員。経済産業省未踏ソフトウェア開発支援事業・天才プログラマースーパークリエイター賞(2003)、グッドデザイン賞新領域部門など受賞多数。著書に『いきるためのメディア―知覚・環境・社会の改編に向けて』(共著、春秋社)など。新しいものづくりの世界的ネットワークであるファブラボの日本における発起人であり、2011年には鎌倉市に拠点「ファブラボ鎌倉」を開設した。
http://fablabjapan.org/
http://fab.sfc.keio.ac.jp/

日時:2011年12月15日(木)18時30分〜20時(開場18時10分)
会場:北海道大学環境科学院D201講義室(札幌市北区北10条西5丁目)
申込:以下のウェブフォームからお申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/1eef54dc146796

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